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乙4 物理化学の計算問題を
優しく解説(全23問)

この問題は、プロパン(C3H8)88gに含まれる炭素原子「C」が

何molか?を調べる問題。

プロパン88gだと何molになっているのかを調べ、

炭素「C」もその比率に合わせれば炭素「C」の質量が分かる。

​   1、プロパン(C3H8)が1mol何グラムなのかを計算する。

   炭素「C」の原子量は12g、水素「H」の原子量は1g

   C3H8なので、C3は12gx3、H8は1gx8で足し算すると、36+8=44となり、

   こうしてプロパン1molは、「44g」である事が分かる。

 2、問題の88gのプロパンは何molかを計算する。

   プロパンの1molは「44g」になるので、

   88 ÷ 44 = 2となり、88gのプロパンは、2molです。

 3、88gに含まれるCを求める。

   プロパン1mol(C3H8)に含まれる炭素「C」は3つなので3mol

   問題のプロパン88gは2倍の2molなので、

   プロパン88gでは炭素「C」は2倍の6mol含まれる。

 答えは2番の6molとなる。

問1、プロパン(C3H8)88gに含まれる炭素原子物質量[mol]として、正しいものはどれか。
    Cの原子量を12、Hの原子量を1とする  (1)3mol    (2)6mol    (3)8mol    (4)12mol    (5)88mol

「この問題は上の手順の様に解けば簡単です!」

どこの攻略サイトでもそう答える事でしょうが意外とそう簡単でもないのです。

この問題文には「Cの原子量を12、Hの原子量を1とする」と記載されていますが、

記載されていなかったならどうでしょう?

試験当日、問題文に原子量を載せていない場合もあります。

上の手順1の「C3H8なので、C3は12gx3、H8は1gx8で足し算すると、36+8=44となり

と記載しましたが「12g」と「1g」は「どこから湧いてきたの?」となります。

ネット検索でも見つけるのには苦労するでしょう!

 

 「原子量が必要なので覚えましょう!」

 そう教えて下さる攻略サイトが中々存在していません。

 基本として

 炭素の原子量は12g

 水素の原子量は1g

 酸素の原子量は16g

 窒素の原子量は14g

 (この問題に窒素は出ませんが他の問題で出題される事があります)

これを知っていなければ解けません。

​誰もが知っていると勘違いしているから語らないのです。

この問題での語るべき重要なポイントは「原子量を覚えなければ解けない事」です。

●語るべき重要なポイント

 上記の問題の様に他の問題でも淡々と解き方を記載していますが、

 他の攻略サイトや参考書を読みあさりこの物理化学の計算を諦めてしまった人も、

 当サイトでめげずに食らいつけばちゃんと解けてしまいます。

 不思議ですね!?

 語るべきものがちゃんとあるからです。

 必要な最低限の情報は記載しています。

 がそれ以上に大変な事は載せていませんので一通り目を通して当日に備えましょう!

 ルール通りのかたっ苦しい解説など、
 特別詳しくは触れられませんので
 「この表現は違うわね!」と思った方は、
 もっと違った言葉足らずな普通の参考書をお読みになる事をお勧めします。

●計算問題に強くなると徳がある

 計算問題に強くなれば、

 仮に計算問題が2問出題され2問共正解しておけばあと4問取るだけで合格点になる!

 4問ミスがあっても、あと4問正解であればここはクリアですから、

 これが出たなら確実に合格取れる!と

 得意が幾つか各教科ごとにあればあと何問取れば合格出来るか?

 計画を立てるくらい考えてこそ「攻略」です。

●試験当日は開始60分もすると早々退出する方も多いです

 ・ですがそんな方達の中にも不合格の方が多くいます。

  そんな方達に惑わされずに最初で最後のつもりでゆっくりと全部解いても

  2週目を同じ様に解いて見直しして下さい!

 ・知っていても分かっていても取れない問題もこの試験の中にはあります!

  と言うくらいの用心をして、

  60%取れば良いのだから60%覚えれば良いんだよ!何て考えない様に、

  そんな人の言葉に惑わされない様に

  全力で知識は一つでも多く積んで挑みましょう!

乙4 物理化学の計算問題を

優しく解説(全23問)目次

 ●問1、プロパン(C3H8)88gに含まれる炭素原子物質量[mol]として正しいものはどれか。
 ●問2、炭素3gを燃やすと二酸化炭素は何gできるか。
 ●問3、次の示性式で表される物質1molを完全燃焼させた場合必要な酸素量が最も多いものを選べ。
 ●問4、プロパン22gを完全燃焼させる場合消費する酸素量は?炭素を12、水素を1、酸素を6とする。
 ●問5、10℃のとき2,000Lのガソリンは20℃になると約何L増えるか。(体膨張率は0.00135とする)
 ●問6、炭素24g燃やす事で発生する二酸化炭素は何gか。
 ●問7、以下の熱化学方程式を用いC2H4の生成熱を求めよ。
 ●問8、水素(H2)、炭素(C)、プロパン(C3H8)の燃焼熱がそれぞれ286 kJ/mol、394 kJ/mol、2219 kJ/molである場合プロパンの生成熱を求めよ。
 ●問9、10℃の水200gに4,200Jの熱量を与えると何℃になるか。水の比熱は4.2J/(g・K)とする。
 ●問10、200gの水に10gの食塩を溶かした場合溶液の濃度は何%になるか。
 ●問11、ある気体が427℃1気圧のもとで2ℓの場合の質量が9.4g。この気体の分子量は幾らか。
 ●問12、3気圧で20℃のプロパン3molの体積はいくらか。
 ●問13、液体10gの温度を20℃→50℃まで上げるのに756Jの熱量を必要とした液体の比熱は何J/(g・K)か。

 ●問14、25℃の水 1000g を 45℃まで上昇させるために必要な熱量は何KJか。比熱を 4.2J/(g・℃)とする。
 ●問15、1000Lのガソリンが10℃から30℃になると体積は何L増加するか?
 ●問16、空気の中に窒素80%酸素20%を含む時、空気の見かけの分子量として正しいものはどれか。
 ●問17、50Lの容器の中に5kPaの酸素50Lと8kPaの窒素100Lを入れた気体全圧として正しいものはどれか?
 ●問18、0℃のある液体100gに12.6kJの熱量を与えると何度になるか。液体の比熱は2.1J/(g・K)とする。
 ●問19、80℃の銅500gを20℃の水に入れると全体の温度は25℃になった。流れ出た熱量は幾らか?
 ●問20、二酸化硫黄、酸素、三酸化硫黄が平衡を右に移動する組み合わせは、A〜Eのうちどれか。
 ●問21、水素H2が燃焼し水蒸気H2O(気)が発生する時の燃焼熱はどれか(気)気体(液)は液体の状態。
 ●問22、0℃1気圧にて22.4Lの一酸化炭素と酸素22.4Lを混合して完全燃焼させたとき反応した酸素の体積と反応後の気体の体積として正しいものはどれか。
 ●問23、0℃1気圧においてアセトン11.6gが完全燃焼するものと仮定した必要空気量として近いものはどれ。空気中に占める酸素の体積の割合は20%、原子量はH=1、C=12、O=16でありる。

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